2011年6月21日火曜日

今年は人身事故が増える

今年の自殺者は増えるという予想を書こう書こうと思ってたら、結果が出ちゃいました。

自殺者数:急増で震災影響調査 5月、3329人 前年比で2割増--内閣府

今年5月の全国の自殺者が3329人(暫定数)で、昨年5月の2782人(確定数)に比べて547人、19・7%増えていたことが警察庁の調べで分かった。昨年12月から今年3月までは4カ月連続で前年を下回った減少傾向から一転したうえ、月別の自殺者数が3月と9、10月にピークを迎えることが多い近年とは傾向が異なる。内閣府は「東日本大震災による生活環境や経済状況の変化が影響している可能性がある」として、震災後の自殺者の性別や年代、出身地など、警察庁の統計を詳しく分析する。(略)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110621dde001040005000c.html

まあこのまま3千3百人ペースが続けば今年のこれまでの累計12889人に3300×7か月を足した3万6千人あたりになるかな、と。これは過去最悪の数字。

記事によると福島で4割増加しており、いのちの電話でも自分だけ助かったのはいいのか、などとあり、震災でのショックによる自殺が増え、全体数が増えたと考えられる。が、これからは経済的な理由による自殺が大幅に増えるだろう。

理由は震災関連の倒産数が増えていることもある。

震災関連倒産、発生100日時点で184社――阪神・淡路大震災の2.2倍
帝国データバンクは6月17日、震災発生100日時点での企業倒産数が184社と、阪神・淡路大震災後の同時期(83社)の2.2倍で推移していることが分かった。月別に見ると、3月は15社、4月は51社、5月は65社、6月は半ばまでで53社と増加傾向にある。(略)
実質的な倒産状態にあるものの、倒産として表面化していない企業は少なくない。今後は被災地を中心に、先行きの見通しが立たないまま事業継続を断念するケースが相次ぐことが予想される。
が、個人的にこれより影響が大きいと思ってるのは電力不足による業績不振、倒産。東京電力管内だと今夏大口使用者は15%の電力使用量削減が求められている。蛍光灯切り、空調切るなどいろいろしようともそれだけで15%削減は無理だから、間違いなく工場の操業率が下がる。これで体力のない中小企業は吹っ飛ぶところもあるだろう。関東圏だけの話なら、まあここまでなんだけど、さらに東電管内の夏の計画停電を避けるために中部、関西、九州に生産拠点を移しても、原発稼働を抑える動きから東電管外でも十分に電力は供給されないだろうことにより、稼働率は満足いくものにはならないだろう。

で、さらに問題なのが原発止めようとする限りこれ、電力不足に終わりが見えないのよね。代替の発電所作るのに手続きすっ飛ばしても数年かかるわけで。体力ある企業もじりじりと削られてここ数年の景気は上向けないと思う。まあそうして不景気で経済的理由により、自殺者が増えると。

安全のためと思って原発止めたら電力不足で不景気になって自殺者が増える。さて、どうしましょうかねえ。