2012年7月8日日曜日

正義の味方づらしたクズども

何が気分が悪いかって、滋賀いじめ事件の加害者特定とかの一連の件。いじめ本体と教育委員会とかの対応については散々いろんなとこで言われてるんでいいです。問題は加害者特定の名前を嬉々として広めたりしてるクズども。

 加害者特定とか完全に正義ごっこの自己満足でしかない。我に正義あり、とクズ野郎どもが叩いてるのが反吐が出るんだよ。あ、ここでいじめの再生産とかいうのはもっと頭のいい方々が言ってるので、特にそこら辺はいうつもりないです。

 完全にルサンチマンの発散のための正義ごっこ。絶対的な悪を懲らしめる、正義の味方という自分に酔ってるでしかない。twitterで前に閉塞感半端ないから生け贄を「空気」が欲しがってるってpostしたけど、まさにその通り。閉塞感漂うこの社会に不満はあるがどうしたらいいのかわからず、そのもやもやした気持ちを、たぶん今回のいじめ加害者特定で絶対的な悪、絶対に見下せる存在が出たってことで、発散してるんだろ? 

 一人の少年の死ですら、コンテンツとして消費されてるわけですわ。さらに言えば、今回の件では担任と別人の名前と経歴が勝手に晒されて犯罪者呼ばわり。無能無能アンド無能。無能な働き者は最初に殺せとはこのことを言う。

 第一、名前を特定されたのをただ拡散するだけの、お手軽正義ってあたりも最高にクズ。名前が出れば、住所が出れば、それが抑止力になると思ってるのか、そうか。それは学校で面と向かって、相手がこちらの名前と住所知ってる状況では、自分は手を出せないと言ってるのと同じなんだよ。お前らは正義の味方ですらなくて、いじめの共犯者に近い無言の傍観者だ。そうだよね、いじめてる相手を止めようとして、相手に逆恨みされてネットに名前と住所を書かれたら怖いからね、仕方ないね。

 結局、今ネットで加害者連中の名前と住所を拡散してるような連中は弱き者なのだ。目の前でいじめられてるやつを助け出せず、加害者の名前を特定することでしか正義の側に立てないのだ。

 僕は彼らに対して怒るとともに、哀れみの感情が湧いたのだった。2曲、歌詞とYouTubeのリンクを貼っておく。

弱い者達が夕暮れ さらに弱い者を叩く
その音が響きわたれば ブルースは加速していく
見えない自由がほしくて
見えない銃を撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ


戦うべき「悪」は自分の中にいるんだと
「世界」のせいにしちゃダメだと僕はそう思ったんだ