2013年2月9日土曜日

卒論のアドバイスとか

院試合格してドヤ顔で院試勉強の方法書いた記事、院試の勉強法~合格者がドヤ顔で語る~がめっちゃアクセス数稼いでるんで、調子に乗ってまたドヤ顔で卒論終わった直後の今、後輩にドヤ顔で卒論を進めるアドバイス書こうと思います。ただ学類どころか研究室ごとに卒論の様式というか伝統というか求められるのは違ってくるんで、一般的な話として。

まあぶっちゃけるとこんな駄文読むよりやればできる卒論の書き方を読みましょう。僕もここのをかなり参考にしたんで。まあこれをベースにした体験談みたいな感じで書こうかと。心構えについては発声練習の卒論アドバイスね。naverまとめの春から研究室に配属される新四年生向けエントリー(主に理工系)あたりから辿って。

まず、卒業した先輩の卒業論文と修士論文が研究室のどこかに普通ならあるはずなんでそれ読みましょう。で、卒論って十中八九、教授なり上のスタッフからある程度テーマをもらうから、そこで先輩の卒論の構成を参考にして、自分の卒論で何を書かなきゃいけないということに目星をつけましょう。で、自分に足りない部分なりを勉強して、卒論の結果というかテーマの絞り込みをする前に結果と考察を除いた部分を書き上げましょう。テーマ絞り込みまで行っても使うであろう部分て大体同じだしね。この結果を除いて論文書き上げるテクニックってプロの研究者もやってるやつらしいんで、切羽詰らない余裕あるうちに理論背景と方法ぐらいは書き上げましょう。

まあ大抵は卒論をほとんどそのまんまやった先行研究があるわけですよ。完全に敗戦処理状態なんで、そこからどう曲がりなりにもオリジナリティを出すのか、そこに苦心してください。ちなみに僕は提出と発表の1週間前になって教授や講師の人からのアドバイスをもらってなんとかなりました。死ぬかと思った。

で、理論とか実験機器とか方法とかの卒論の一部分が書き上がった時点で人に見てもらって添削してもらいましょう。まだ教授とかのスタッフじゃなくて気軽に聞ける院生とか研究員の人とかがおすすめ。これ結構重要で、自分がやろうとしている方法が正しいというより間違っていないか、ということを卒論に本格的に取り組む前に確認しておかないと終盤になって、教授から「え、その方法はだめだよ」って言われて死ぬことになります。

書き方のコツはまあリンク先の通り。書きやすいところから書いて、飽きたらYouTubeでも見てまたそれにも飽きたら、また別のセクションでも書きましょう。

ああ、書くの忘れてたけど大抵の理系ならTeXで卒論書くはずなんでTeXにも慣れておいてね。特に図の挿入とか表とかは結構面倒くさい。まあ奥村さんの本買って、ついてるCDでインストールすりゃTeX環境は出来上がるから。でも大抵の研究室の本棚にはあるか。




あとですが、図は本とか論文とかのを引用する以外の自分で描く図は相当時間かかると思って。貧乏人だからinkscapeで描いたけど、1つの図で半日潰れるとか慣れてないと普通なんで、全部の図を揃えるのに1週間ぐらいは見込んでおいたほうがいいと思う。Illustratorとかに慣れてればいいんだけどね。

ミーティングとかで卒論進捗報告して教授が逐一面倒見てくれる面倒見のいい人だったらまあここまで心配しなくてもいいんだけど、放任主義な人だと自律してある程度自分で計画立ててやんないと死にます。書けるところは早めに書いて余裕を持ちましょう。教授とかの介入で結果からの考察部分が丸々書き換わることがかなりの確率でありうると思うので。


である程度書き上がって教授に添削をお願いする前に
卒業論文・修士論文自己チェックリスト
を使って細かい図や表の入れ方、語句の間違い、等のどうでもいいところを自分で添削してから添削をお願いしましょう。図のキャプションは図の下、表のキャプションは表の上につけるって常識かな? あと参考文献の書き方とか。APAのcitation styleがデファクトスタンダードだからよくわかんなかったらそれ参考に。まあ学会ごとの書き方のスタイルがあったらそれ優先だけどね。
APA Citation Style


重要なことは、書き上がって人に見せて添削してもらいましょう。一人で書き上がるなんて思い上がりもいいとこ。どんどん人に頼って楽するぐらいの気持ちで。まああまりにも頼りすぎはいろいろと言われるかもしれないけど、適度に人に頼りましょう。なんてったてまだ研究初心者だし。卒研を通じて学びましょう。

ここまでが卒論を仕上げるテクニック編。心構えとか精神編。
まあはっきり言ってしまえば卒論は研究活動への参加賞だと思ってます。発声練習だかどっかにあったけど、卒論を通じて研究のプロセスとかそういうのを学ぶためであって、結果は求められてない。ちなみに修論は努力賞、博論は結果だそうで。
卒業研究・修士研究時の悪循環を防ごう
発声練習の人はこの他のエントリーも面白いんで卒論やる前に読んでおくといいかも。

あと書くの忘れてた。謝辞。普通の論文とかだと論文に直接協力してくれた人だけを書くらしいけど、卒論はまあそこまで縛られないからいろいろと裏事情とか書いちゃうと他分野の人が読んだ時に面白いと思う。~さんにご飯おごってもらってとかの研究室生活での話は面白い。アニメキャラが精神的支えになってくれました、的なのを書く人も(ネット上を見る限り)いるけどそういうおふざけも許されるならいいんじゃない? 唯一適当に書ける場所だし、感謝しつつ反省文みたいなもんだと思ってた。

うーんこんなもんですかね。今回、僕は研究室での同期の中ではたぶん一番余裕を持って卒論書いてたと思う。まあこれは、高校の時にも卒業研究やってて、ある程度経験値持ってたからってのがある。それでも終盤はやばかったんだけどね。

ちなみに同じ学類でたぶん同じ研究室に行くであろうサークルの後輩に提出用予備の本論あげたら、「サークルの部屋に置いておくんで著者のサイン書いてくださいよ」っておだてられて、調子に乗ってサイン入りの卒論を作ってしまいました。