2015年5月22日金曜日

女性専用車両向けの広告がある

ネットサーフィンをしていたらこんなpdfファイル見つけた。
http://www.jeki.co.jp/transit/mediaguide/pdf/tm_15_P046.pdf
JR東日本企画のページで、まあ要するに中吊り広告の広告会社のページ。

で、驚いたのは女性専用車両だと普通の車両と広告が違うことがあること。全然気づかなかった。

ちなみに値段は
で他の普通のと比較してみる。
路線条件が合うのはなかったけど、あのドア上の映像だと中央線、山手線で440万円なのに対して、女性専用車両向けだと250万円。一見安いように見えるけど女性専用車両って1両だけだから、単純に考えれば普通の1/10になるはずだけど44万円より5.6倍高い。ターゲットを絞って広告打てるんだから当然といえば当然なんだけど。

女性専用車両を痴漢対策とする道義的責任な感じから設置させるだけじゃなくて、こういう金銭的な動機づけを考えだした人は頭いいな―って思う。考えてみれば当たり前なんだけど。

2015年5月17日日曜日

コミケがオワコンになって超会議がオタクの祭典としてデファクトスタンダードになる日

が来るんじゃないか。理由は少子化などの人口的要因と若者文化の交代。

まず、今のオタク文化の盛り上げたのは誰か。今のオタク文化ってのは団塊ジュニア世代(1970年代から80年中盤生まれ)がブームを造り上げたものなんじゃないのかって話。

子ども(15歳未満人口)の数を統計局から取ってくると明らかに1975-1985年が多い。
これが団塊ジュニア世代。

基本的にオタクのアクティブな層って高校生あたりから40手前ぐらいだと思ってる。今のオタク文化の担い手というか若者文化の担い手って大体15-40歳ぐらいの世代。大学生か独身であれば金も時間もあって一番オタク活動に活発的な世代。

で、オタク文化が盛り上がりの上昇したのは95-05年あたりだと思う。コミケの来場者数の推移を見る。これまで20万人台だったのが96年を境に40万人台になる。これはもちろん晴海からビッグサイトに移った影響もあるけど1996年のC50では35万人、2004年のC66で51万人と大台になる。それ以降は微増で50万人台。

エヴァの95年の時に75年生まれが20歳、ハルヒの06年で75年生まれが31歳、85年生まれが21歳。この70年代生まれから85年生まれぐらいまでがどんどんと大人になって趣味的活動としてオタク活動をした結果がこれまでに続くオタク文化の盛り上がりじゃないのか。2ちゃんねるも団塊ジュニア世代の文化とも言えると思う。で、その趣味的活動の祭典となっているのがコミケ。

で、なんですが、近からず遠からずコミケは少子化の影響によって今と比べると来場者数が減っていくだろうということ。今の子どもの数は上のグラフを見てわかるように75-85年よりも1000万人も少ない。大雑把な計算をすると、コミケの来場者数50万人/世代人口2500万人=2%、オタク率は2%。この率で今の1500万人にかけると30万人。つまり、今の子どもが成人ぐらいになる20年後には何もしなくても20万人も来場者数がコミケは減る。

これがコミケがオワコン化していってしまう理由。少子化で参加者数が減る。これはほぼ確定事項だと思う。たぶんここ数年がコミケ来場者数のピーク。

2012年に始まったニコニコ超会議の来場者数は2015年で15万人。まだまだコミケとは差があるが、よく言われているのは超会議の来場者の年齢は若いということ。歌い手とかゲーム実況、ボカロとかの文化はこれまでのオタク文化の文脈と違う、もっと若い(中高生の)若者文化だと思う。

コミケを祭典としたオタク文化をこのニコ動文化が取ってかわるんじゃないかというのが個人的予想。コミケ来場者と超会議来場者ってそこまでかぶってない気がするんだよね。オタク文化が日陰者って感じなのに対して、ニコ動文化ってワナビー層が対象って気がする。オタクな人間の割合はこのままなのに対して、ニコ動文化は従来のドラマとかを見てたワナビー層を食ってパイを拡大していくんじゃないかなーと思ってる。

そうなってくるとオタク層はこのまま少子化でジリ貧なのに対して、ニコ動層はパイを拡大させて若い世代の若者文化のデファクトスタンダードになるんじゃないか。そうすると、彼らがそのまま成長していくと、若者文化はオタク文化からニコ動文化へ交代する。

少子化によるオタク層の減少、ニコ動文化がワナビー層を食ってパイを拡大。この2つの要因で「オタクの祭典」的なフレーズはコミケから超会議に移るんじゃないかな―と思ってる。たぶん10年ぐらいしたら文化的には拮抗してるじゃないか。

若者文化の交代はかなり適当な思い込みで言っているけど、コミケ来場者数減少は人口的な理由でほぼ確実でしょう。

2015年5月13日水曜日

映画「シンデレラ」の主役はシンデレラじゃなかったと思った

映画「シンデレラ」見ました(字幕)。先週見て書こうと思ってて忘れちゃいそうなので書きます。

シンデレラ、誰もが知っているストーリーでもはや陳腐化したものかと思ってたけど、違った。ストーリーはそのまんまなんだけどディテールがとてもよかったし、涙腺ゆるゆるおじさんと最近化しているので泣きました。特にキャラクターの内面が作りこまれてて、これまでのシンデレラのストーリーを上書きするような、魅力的なキャラクターで非常によかった。

で、見終わった後に思ったのは、今回の映画「シンデレラ」はシンデレラではなくstepmother(継母)が主役だったんじゃないかってこと。終盤にかけてからちょっとそう思ってたんだけど、クレジットの順番がstepmother, cinderellaで確信した。もちろんstepmother役のケイト・ブランシェットのほうが格上だからって理由かもしれないけど、やっぱり普通に考えたらシンデレラが主役の映画なんだからクレジットとしてはシンデレラが上でしょう。

じゃあなぜstepmotherが主役かと思ったのかというと、まあこれネタバレにもなっちゃうんだけど、シンデレラが舞踏会のお城から帰ってから、stepmotherがガラスの靴を見つけて、シンデレラに王子と結婚したら私たち(自分と娘)を登用しろと強請るもシンデレラは拒否、stepmotherがガラスの靴を砕いて、ついにシンデレラが怒るシーンでのセリフ。なぜ私にそんなにつらく当たるの?と聞くシンデレラに対するstepmotherの回答が、「あなたが若くて美しいから」というものだった。

ここでおおっ、となった。実はこのセリフの前にstepmotherが自分の半生についてシンデレラに語ってる。金持ちで幸せだったんだけど、夫が死んで娘二人を養ってどうにかしていかなきゃいけない。そこでシンデレラのお父さんと結婚したんだけど、「醜い」子どもがいてつらい。私たちの幸せはどうなってしまうのかと語っていた。

自分にはないものを持っているシンデレラに対するstepmotherの感情を考えると唸ってしまった。再婚した夫の愛がシンデレラに注がれ、"have courage and always be kine"、勇気と優しさを持ち続けなさいという母の教えを守るシンデレラの存在。一方で自分は幸せな生活を失ってしまった。もう若くもないし美しくもない。娘二人もどうにかしなきゃいけない。これから幸せになるであろうシンデレラにどれほど嫉妬しただろう。

でも実はそのstepmotherに対するものが、シンデレラに教えられた「勇気と優しさを持ちなさい」なんだと思う。どんなにつらい時でも、自分に対する勇気を持ち、他人に対する優しさを持つ。それが大切だと映画「シンデレラ」では語っている。

結局、シンデレラのストーリーなんだけど主題である「勇気と優しさを持つ」べきなのは誰なのかに対する答えは実はstepmotherなんじゃないのかと思うんだよね。

公式でも記事になっているけど、この継母の背後にあるストーリーを考えながら見ると非常に面白いと思う。
継母がシンデレラを憎む理由(ワケ) オスカー女優:ケイト・ブランシェットが圧巻の演技 初めて明かされる真実・・・!?

あと王子が魅力的なキャラクターになってたことについても語りたい。シンデレラのこれまでのよくあるストーリーだと王子が舞踏会でシンデレラに一目惚れしてそのためにガラスの靴に合う人を探すというものだった。

今回のシンデレラはそこが違う。まず王子は森で、継母のいじめに耐え切れなくなってちょっとだけ逃げたシンデレラに会い、そこで一目惚れする。そこで王子は王子と名乗らず、父親である国王から子供の頃に呼ばれたkitと名乗る。一方でシンデレラは名乗らずにそこでは別れる。国王と摂政からは小さいこの国を守り安泰にするために政略結婚をしろと言われていた王子。それでもシンデレラのことを忘れられず、探しだすために国民の慰安という名目で国全ての女を舞踏会に招待する。そこでシンデレラと再開し、その後はガラスの靴に合う人を探すという話だった。

この周りに政略結婚をしろと言われて反対されている中、シンデレラを探し出そうとするという行動が王子を魅力的なキャラクターにした。これまでのシンデレラだと、悪く言えば玉の輿で誑かされた金持ちだった。それが今回の王子は周りに反対されてもなおシンデレラにまた逢いたいと情熱的で、彼は自分を信じる「勇気」を持つ人間だった。結局国王も舞踏会で見たシンデレラを認めて、政略結婚なんか気にせずにその娘を探せと言って亡くなる。

ちゃんと「勇気と優しさ」を持ったシンデレラに対するカウンターパートに王子はなっていたんだなあと思う。

映像美も素晴らしかった。特にフェアリーゴッドマザーの魔法でシンデレラが青いドレスになるシーン。映像が美しかったことと、これまでのつらかった生活が報われたんだなあということで泣いてしまった。

映画「シンデレラ」、とてもよかった。満足度高い。「勇気と優しさを持ち続けなさい」。30代女子会で愚痴ってる層に対する説教のような映画な気もする。

2015年5月5日火曜日

チュチュバレリーナの歌詞はエトワール(星)になりたいバレリーナのお話

チュチュバレリーナ買いました。すごくよかった。とてもたくさん聞いてる。2番を初めて聞いたときはなんか微妙かなーって思ったけど、ずっと聞いているうちに好きになった。

で、チュチュバレリーナの歌詞の意味について。なんか曲調や意味深な歌詞ですごいダークな雰囲気があって、それも好きなんだけど、その歌詞の意味というかストーリーって何って話。

結論から言うと、チュチュバレリーナはエトワールになりたいバレリーナ、ってこと。歌詞について考察ほどじゃないけど、いろいろと考えてみる。
つま先で立って 星に手を 伸ばした1日
つま先で立って→バレエのポワント、トウシューズでつま先で立つこと
星→エトワール、ブランス語で星の意味で、 パリのオペラ座のバレエ団で一番ランクが高いバレリーナのこと
翼の毛布にくるまれて さぁ脚を休めて
翼の毛布→羽毛布団の季節かな
足じゃなくて脚なのはバレリーナだから
疲れているのなんて感じない しあわせで
漫画の昴で知ったんだけど、バレエ団って入団するのにとてつもない倍率で、本当かどうか知らないけど、家系で祖母が太っていたりするだけではねられるぐらい厳しい世界だそう。入団できて努力できている今の状況自体が幸せってこと。これってスターライト学園のことに近いなって思う。あとちなみに作者が言ってたインスピレーションを受けたトップのバレリーナの言葉で「才能のない人が一所懸命努力しているのを見るのはつらい」だそう。ここらへんもバレリーナとアイカツ世界のアイドルもリンクしてるのかな。
瞳は花のように 閉じずに咲いている
ここは不明。
眠らなきゃ それなのに なんか夢ばかり冴えて そうね 胸がおどるの
バレエ団に入ることが出来て、エトワールを目指すという夢を見ることができて興奮して寝れないって状況かな。
明日への幕があく(カーテン) 
明日以降へ続く舞台が始まる、1日がはじまる。
夜が明ける もうすぐ(時計塔)
時計塔はスターライト学園にないじゃんとかいろいろとあったんだけど、時計塔はどこなのか。パリのオペラ座とするとまあ中にも時計塔があるっぽいんだけど、調べてみると羽毛布団を使うような冬の季節でオペラ座から明け方の方角に時計塔が実はある
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10508/cgi/Srss2.php
この赤線の方角で若干外れているけど、リヨン駅が近い。リヨン駅の時計塔はこれ。
まさに時計塔って感じで冬の明け方にオペラ座から日の出方向を見ると時計塔が見られるはず。
頑張るための休息(それもひとつの準備) すごく大切なこと
これはアニメ第131話であかりちゃんが言っていた通り。
 頬にそっとキスする おやすみチュチュバレリーナ
ここだけよくよく考えると視点がちょっと違うんだよね。これまではバレリーナからの視点だったのが、ここのフレーズだけバレリーナに対する、他人の視点。おやすみ、と頬にキスするのは誰かってだけど、これはわかんない。もしかするとルームメイトとか? これまでのことを考えるとチュチュバレリーナはコール・ド・バレエで踊っているバレリーナのことかな。
銀色の糸が降りてくる 光の空から
最初に聞いた時に真っ先に思ったのは芥川龍之介の蜘蛛の糸。地獄から極楽へ上るための糸。それか、後でまた出てくるけど眠れる森の美女で出てくる糸車の話かな?
つられてるようにみちびかれ 背筋をそらした
背筋をそらすのはバレエでよくある感じのポーズな気がする。
自由をうばわれた マリオネットじゃないわ
くるみ割り人形のマリオネットとかかなーとか思った。ググってみるとYahoo知恵袋で娘がマリオネットの役やるけど何の作品って質問があって、結局答えはシンデレラだったんだけど、マリオネットの役ってバレエでそれなりにあるっぽい。
女の子のぶんだけ ティアラはちゃんとある
コール・ド・バレエのバレリーナはティアラはつけるんだなーってwikipediaのコール・ド・バレエの写真を見て思った。
右左の列がコール・ド・バレエ。女の子のぶんだけ、つま先で立って背伸びした分だけ上に行けるって感じかなと思った。
舞台の袖に立って 自分の出番を待って そうよ ターン決めるの
これはバレエの舞台の動きのそのまんま。
闇をかけるペガサス(オーロラ)
ここがよくわかんなかった。オーロラですぐ思いついたのが眠れる森の美女のオーロラ姫。ペガサスって白馬のイメージだから王子様って白馬でオーロラ姫のところに行ってたかなーって思ったけど、行ってなかった。もしかすると舞台だと白馬なのかもしれんが。あと闇とペガサスで星座のペガスス座とその神話あたりかなーとも思ったけど、こっちは違う気がする。
100年目のロマンス(目覚める)
これはまんま眠れる森の美女。オーロラ姫が眠って100年目に王子様が来て、王子様がキスして目覚める。眠れる森の美女とバレエはまさにって感じでチャイコフスキーの作品が有名。
 でも顔が見えないの(まだ先のお話)
これについては2通りの解釈を思いついた。1つは未来のお話だから相手の王子様の顔がわからない、見えない。もう1つは主役じゃないから王子様の顔が見えない、顔が見えるオーロラ姫役になるにはまだ先のお話。どっちかは好みかな。
すこし微笑んでいる 眠ってる夢の中で 踊っているバレリーナ
自分の未来の姿を、夢の中では主役として踊っていることを想像して、微笑みながら眠っているバレリーナ。と思いました。
明日への幕があく 夜が明けるもうすぐ 頑張るための休息 すごく大切なこと 楽しんでね
何を楽しんでね、なのか。明日が始まったらまたレッスンで頑張らないといけない。すごく大切な今の休息を楽しんでね、という解釈。この休息が終わったあと始まる明日を、つらいかもしれないけど、楽しんでね、という解釈。個人的には頑張ることを楽しんでね、って感じだと思いました。

あとはまた同じなのでここまで。

アニメだとチュチュバレリーナはダンシングディーバですみれちゃんと凛ちゃんの持ち歌だけど、やっぱり歌詞を考えるとあかりちゃんの曲かなーって思う。眠れる森の美女のオーロラ姫のコーデを持ってるのはあかりちゃんで、その衣装が似合うポジションまで頑張るって感じかなと。アニメのEDでもあかりちゃんが主役だしね。

みんなもチュチュバレリーナのfullバージョンをCD買って聞こうね。