2012年1月9日月曜日

ピングドラム小説版とトリプルHのCD

ピングドラム最終回、泣きました。
小説版あるのは知ってたけど、最後まで見てから買おうと思ってから買って読んだ。あとトリプルHのCD、HHHも買った。両方とも買ってよかったと思えた。以下ステマ。

まず、ピングドラム小説版上巻中巻
何が良かったか1つだけ挙げるならば、登場人物の心情が手に取るようにわかるということ。これに尽きる。基本的には登場人物の一人称視点で話は進んでいく。だから、登場人物(主として晶馬)がその時々で物事をどう見ていてたのか、どう感じていたのかということが理解でき、感情移入ができる。アニメだと演出として描かれてた心情が文章で書かれているので理解できる。これが一番大きい。特に晶馬と苹果が互いのことをどう思っているのかというのはアニメではなかなか理解できなかったので、それがわかったというのが個人的な買ってよかったと思える点。
あと大筋ではアニメと話は同じだけれども、所々アニメと違うところがある。というよりアニメがコミカルに走っていた部分が変わっている。例を挙げると多蕗とゆりのバードウォッチングデートに晶馬と苹果が行こうとするところでスカンクにおならをかけられるシーンが家に残った陽毬と冠葉のシーンになっていたり、苹果がゆりに襲われる?シーンに晶馬が隣の部屋から聞きつけて乱入するも空き瓶に足を滑らせて気を失うシーンが畳に足を滑らせてゆりとの対話になっていたり……etc. アニメがキャッチーな感じなのに対して小説は丁寧に心情描写を見ていく感じ。たぶん輪るピングドラムはアニメを見て、小説を読まないとすべてが理解出来ない気がする。
とりあえず今月に発売される下巻が楽しみ。結末が若干変わると言ってたし。早く買いたい。ピングドラムは見て楽しめたけど、なんかよくわかんなかったという人におすすめ。個人的にはBD買うより小説版買ったほうがいい気もする。



次はトリプルHのアルバムのHHH。
最初、Amazonで予約注文したときは3000円って高すぎだろって思ってたけど、聞いたらまあそれだけ出してもいいかなと思った。買ってからリピートが止まらないぐらい聞いてる。緩急自在に曲があって聞いてて飽きない。
その中でもよく聞いてるのが「灰色の水曜日」


EDだと独唱になっていたのが、CDだとトリプルHの3人での合唱になっている。3人の子守歌のような優しい歌声とピアノのきれいな演奏が合っている。儚いようで力強い歌声で最後のサビの
”さあ想い出して 輝いてた頃を
夢に生きてた頃を 愛し合ってた頃を”
という部分はアニメ本編でのトリプルHが結成されなかったり、運命の人のくだりを思い出してグッと来るものがある。
灰色の水曜日だけじゃないけど、HHHの曲を聞いてるとアニメのシーンがフラッシュバックするというか内容を思い出すことがある。一番思い出すのは「HEROES ~英雄たち」 23話のEDで24話がEDなかったから実質最後のEDとなった曲。


EDの曲を背景にセリフがあるってのもあって、聞いているとセリフが聞こえる気がする。
「僕を必要としなかった世界に復讐するんだ」
「やっと僕は透明じゃなくなるんだ」
「僕らはみんな一人ぼっちなのさ」
「だからさ、壊すしかないんだ、箱を、人を、世界を!」
このセリフと歌詞の「使い古した歴史の 英雄を葬り去れ」「幻想が造り上げた 英雄を葬り去れ」が重なってすごくいい。疾走感がある曲調も相まって「英雄を葬り去れ」と言いたくなる。
他にも「Private Girl」と「イカレちまったぜ!!」がお気に入り。「ROCK OVER JAPAN」でピングドラムに引きこまれた人が多いと思うけど、さらにピングドラムの世界に引きずり込ませるようなアルバム。ピングドラムということを抜きにしてもおすすめだと思う。

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