2014年2月12日水曜日

涼宮ハルヒの「なぜ私は特別じゃないのか」に対する答えはピングドラムの「だから私のためにいてほしい」

だと思う。キモオタなので気持ちよくダラダラ書きます。

ハルヒは小学生(中学生だっけ)の時にお父さんと甲子園(と思われる野球場)へ行き、自分がいかにちっぽけな存在ということを知った。これまで自分が楽しいと思っていたものが色あせて見えてしまい楽しく思えなくなってしまった。世の中にはもっと楽しく過ごしている人がいる。それが自分でないのはなぜだろう、なぜ自分は特別じゃないんだろうということに思い至った。だから自分が特別であるとアピールするためにいろいろな奇行をしていた。

これをピングドラム風に解釈すると、ハルヒにとってキョンに出会う前の世界は氷の世界で、いろいろな奇行をして自分が透明な存在じゃないということをアピールしていたんだと思う。

ハルヒの作中では親が出てこないけど、これがすぐにハルヒは親に愛されていない子というわけじゃないと思うんだよね。サネトシ先生と同じで、愛されていたんだけどそれに気づいていないという感じ。

ハルヒは自分が箱に閉じ込められている(or将来閉じ込められる)ことに気がついて、そこから出ようとしたのがいろいろな奇行だったんじゃないかな。で、キョンはそのハルヒが入っている箱、価値観に、曜日ごとに髪の結び目が変わっているということを指摘することで、ハルヒが気づく形で手を差し伸べたんだと思う。手を差し伸べられたことで、ハルヒは箱の中でも生きていけるようになった。

箱の中の、透明な存在になろうとしている人に対して手を差し伸べる「だから私のためにいてほしい」という行為。これが「なぜ私は特別じゃないのか」に対する答えだと思う。


以下輪るピングドラム18話の「だから私のためにいてほしい」についてのあらすじ

親から特別じゃない、いらない子になった多蕗は生きる意味を失ってこどもブロイラーで透明な存在になろうとしていた。その多蕗を透明な存在から救ったのは多蕗を助けに来た桃果の「私のために生きて」という言葉だった。

多蕗の罰を受けた冠葉と陽毬に抱き寄る晶馬。
晶馬「どうしてだよ…どうして…何も望んでなんかないじゃないか」
冠葉と陽毬を抱きかかえる晶馬によりかかる苹果。
苹果「私は違うよ。私は、晶馬くんたちのこと嫌いになったりしない。悲しいことも、つらいことも、無駄だなんて思わない。それが運命なら、きっと意味がある。私は受け入れて強くなるよ。だから」
というピングドラム18話。一番好き。

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