2015年5月17日日曜日

コミケがオワコンになって超会議がオタクの祭典としてデファクトスタンダードになる日

が来るんじゃないか。理由は少子化などの人口的要因と若者文化の交代。

まず、今のオタク文化の盛り上げたのは誰か。今のオタク文化ってのは団塊ジュニア世代(1970年代から80年中盤生まれ)がブームを造り上げたものなんじゃないのかって話。

子ども(15歳未満人口)の数を統計局から取ってくると明らかに1975-1985年が多い。
これが団塊ジュニア世代。

基本的にオタクのアクティブな層って高校生あたりから40手前ぐらいだと思ってる。今のオタク文化の担い手というか若者文化の担い手って大体15-40歳ぐらいの世代。大学生か独身であれば金も時間もあって一番オタク活動に活発的な世代。

で、オタク文化が盛り上がりの上昇したのは95-05年あたりだと思う。コミケの来場者数の推移を見る。これまで20万人台だったのが96年を境に40万人台になる。これはもちろん晴海からビッグサイトに移った影響もあるけど1996年のC50では35万人、2004年のC66で51万人と大台になる。それ以降は微増で50万人台。

エヴァの95年の時に75年生まれが20歳、ハルヒの06年で75年生まれが31歳、85年生まれが21歳。この70年代生まれから85年生まれぐらいまでがどんどんと大人になって趣味的活動としてオタク活動をした結果がこれまでに続くオタク文化の盛り上がりじゃないのか。2ちゃんねるも団塊ジュニア世代の文化とも言えると思う。で、その趣味的活動の祭典となっているのがコミケ。

で、なんですが、近からず遠からずコミケは少子化の影響によって今と比べると来場者数が減っていくだろうということ。今の子どもの数は上のグラフを見てわかるように75-85年よりも1000万人も少ない。大雑把な計算をすると、コミケの来場者数50万人/世代人口2500万人=2%、オタク率は2%。この率で今の1500万人にかけると30万人。つまり、今の子どもが成人ぐらいになる20年後には何もしなくても20万人も来場者数がコミケは減る。

これがコミケがオワコン化していってしまう理由。少子化で参加者数が減る。これはほぼ確定事項だと思う。たぶんここ数年がコミケ来場者数のピーク。

2012年に始まったニコニコ超会議の来場者数は2015年で15万人。まだまだコミケとは差があるが、よく言われているのは超会議の来場者の年齢は若いということ。歌い手とかゲーム実況、ボカロとかの文化はこれまでのオタク文化の文脈と違う、もっと若い(中高生の)若者文化だと思う。

コミケを祭典としたオタク文化をこのニコ動文化が取ってかわるんじゃないかというのが個人的予想。コミケ来場者と超会議来場者ってそこまでかぶってない気がするんだよね。オタク文化が日陰者って感じなのに対して、ニコ動文化ってワナビー層が対象って気がする。オタクな人間の割合はこのままなのに対して、ニコ動文化は従来のドラマとかを見てたワナビー層を食ってパイを拡大していくんじゃないかなーと思ってる。

そうなってくるとオタク層はこのまま少子化でジリ貧なのに対して、ニコ動層はパイを拡大させて若い世代の若者文化のデファクトスタンダードになるんじゃないか。そうすると、彼らがそのまま成長していくと、若者文化はオタク文化からニコ動文化へ交代する。

少子化によるオタク層の減少、ニコ動文化がワナビー層を食ってパイを拡大。この2つの要因で「オタクの祭典」的なフレーズはコミケから超会議に移るんじゃないかな―と思ってる。たぶん10年ぐらいしたら文化的には拮抗してるじゃないか。

若者文化の交代はかなり適当な思い込みで言っているけど、コミケ来場者数減少は人口的な理由でほぼ確実でしょう。

2 件のコメント:

  1. コミケなんてそれこそワナビーの祭典じゃなくて?ニコニコ超会議はどうも企業臭が強くて…
    てかニコニコ超会議だけが人口減少の煽りを受けないなんて都合良すぎじゃないか?

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    1. >てかニコニコ超会議だけが人口減少の煽りを受けないなんて都合良すぎじゃないか?
      そのことについては都合よく考えてるなあと自分でも思う。ただ、超会議は企業主催だからこそ少子化の中で若年層の囲い込みはできているんじゃないのかなと思う。中高生でコミケと超会議、どっちに行っているのが多いのかわからないからなんとも言えないけどね。

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