2011年2月8日火曜日

それでもFacebookが日本で流行ると思う理由

どうやら今日、Facebookで匿名アカウントを中心にBan祭りが起きたらしい。このことを理由として「やっぱりFacebookは日本では流行らない」という意見があるが、僕はそれでもFacebookは日本で流行ると思う。

Facebookは名前の通り、大学の名簿のウェブ版の発展。つまり、現実でのつながりをそのままウェブに移したという形になっている。今のネットにおいて現実のつながりをウェブ上で発展させる、という競合サービスはほとんどない。「ソーシャルネットワーク」という名前の通り、Facebookは現実社会での関係をウェブ上でも再現するサービスだから匿名というのを禁じてる。匿名を許せば、現実社会の再現にならないから。

ここで反論されると思うのが、「『バーチャルネットワーク』というのも現実社会の一部では?」というもの。ヴァーチャルの真の意味は「仮想」ではなくて「現実と同じように動く」という意味だしね。けれども、それは違う。どんなに匿名アカウントでいろんなサービスを利用して一貫性を示そうとも、別のアカウントの存在は否定できない。「ない」を証明するのは悪魔の証明。で、Facebookが現実社会の延長線としてのSNSということを考えると、匿名アカウントはやっぱりFacebook上においては許されない。

まあ、ある意味twitterであったり、はてなやいろいろなblogであったりするサービスというのはinformalな存在なのかな、と。で、Facebookはformalな存在。今回の前の日本人は匿名アカウントでFacebookで楽しみ始めてる、なぜならそっちのほうが楽しいから、というblog記事か何かをみたけど、ある意味それはinformalで気兼ねなくバカなことができるからかな、と。実名推奨のFacebookは現実での息苦しさまで再現してるわけだ(笑)。実際にはpostや写真ごとにどのグループに公開するか決められるから実名アカウントでもアカウントを切り替えるように振る舞えるけどね。

イノベータ―、アーリーアダプター層はずっと匿名で慣れてきたからFacebookにはなじまないかもしれないけど、Facebookはネットに親しくない層に流行りそう。これまでのネットサービスは全て匿名でオタクに占領され続けてきたけど、ネットに親しくない層から見ればそれはネットでもう一人の自分を作るわけで慣れない。けれどもFacebookは現実社会の延長上にあるからある意味ネットに親しくない層にこそ流行る。普段の自分のままでいいから。

ここまでFacebookについて語ってきましたが、フェイスブック 若き天才の野望は読んでないので、そのうち読もうと思います。

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